はじめに

「渋谷」この街は流行の先端でもあり多くの若者が日々訪れる都市。そんな都市の中心にあるのが渋谷駅。今渋谷駅はアツい。そう、大工事中なんです。行くたびに通路変更があったりして迷う人も多いのではないでしょうか。今回はそんな渋谷駅にスポットライトを当てて工事の様子を伝えていきます。

改札口

改札口の様子(2013年2月26日撮影)

早速ですが今回の工事でなくなったものの多くは東急関連施設がホントに多いんです。なっていったってここ渋谷は関東在住じゃなくても名前だけは知っている人が多い、東横線と田園都市線という東急2大路線の起点駅なのですから。例えば東急百貨店本店やちょっと離れていますが、東急ハンズ本店もここ渋谷にあります。さて話を戻して今回なくなったものの中で最も大きい規模のもの。それは「旧東横線渋谷駅」です。さっそく「旧」とか言っちゃってアレですが、この建物はかまぼこ形の屋根でおなじみのものでした。最近まであったので知っている人も多いですよね?そもそもこの建物は1964年の改良工事によってできた4面4線の頭端式ホームなんですが、実はこの建物ができる前まではなんと貨物線があったそうです。あの渋谷駅に(しかも東急に)貨物線があるなんてにわかに信じがたい…ということで渋谷駅貨物輸送についてをちょっと調べてみました。

貨物駅もあった!?渋谷駅の秘密

まずは(ココ重要)東急のほうから。時は玉電時代までさかのぼります。玉電ってなに?となる人が多いと思いますが簡単に言うと、東急の元になった鉄道会社の1つです。この路線では1934年まで玉川(現在の多摩川)から砂利輸送を玉川-渋谷間で行っていたようで、旅客運搬よりこっちがメインだったそうです。そのため砂利をさらに都心へ送るために東京市電と軌道が接続され、渋谷には砂利運搬車両の留置線も設置されていました。しかしながら二子橋より下流での砂利採掘が1934年に全面禁止されてしまい砂利輸送からは撤退。そこからは旅客輸送へとシフトしていき、現在の形になっています。田園都市線の二子玉川-渋谷駅間が「新玉川線」と言われるのはここから来てるんですね。なお余談ですが玉川線の支線「下高井戸線」は現在の世田谷線として活躍しています。軌間が1372mmだったりと当時の名残があったり。

世田谷線
この取材で世田谷線の魅力を発見

まずはと先ほど言いましたが、実はJR側にも貨物駅が昔ありました。渋谷貨物駅です。現在も山手貨物線という名称がついており、日中でも貨物輸送がみられるこの路線ですが、まさか渋谷駅にも貨物駅があったとは…。場所は現在の埼京線渋谷駅ホーム付近。こちらは資料が少ないのであまり調べられないのですが確かにあったようです。国土地理院が1979年に撮影した航空写真があったのでそちらを以下に載せておきます。

1979年航空写真

貨物駅廃止1年前の渋谷駅の様子(国土地理院の空中写真を加工)

1980年に貨物の取り扱いが廃止されその跡地は現在の埼京線ホームや新南口のビル群が建っています。現在でも保線用の側線が貨物駅の名残との情報が。渋谷駅以外にも新宿・恵比寿などに同様の貨物扱いできる施設があったそうです。

名残?

ウワサによると保線用の側線が名残なのだとか

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Last modified 最終更新日

2017.8.1